タクシー求人の研修期間中の給料は、会社によって異なります。一律の相場はなく、二種免許の取得期間を含めて日給制・月給制・時給制などで支給されます。求人票に「研修期間中は日給○円」「二種免許取得中は日給○円」などの記載がある場合は、その条件が適用されます。
ただし、会社の指示を受けて参加する研修や業務に必要な免許取得の時間は、通常、賃金の支払い対象です。研修中の給料が最低賃金を下回っていないか、対象となる時間を含めて確認しましょう。
研修期間中の給料に決まった金額はない
タクシー会社の研修期間中の給料は、次のような条件で変わります。
- 二種免許を取得する前か、取得した後か
- 座学研修か、教習所での免許取得か、実車研修か
- 日給・時給・月給のどの給与形態か
- 研修期間が何日・何か月あるか
- 研修中だけ適用される手当や保証給があるか
- 寮費、教習費、社会保険料などの控除があるか
そのため、「タクシー求人の研修期間中の給料はいくらか」という質問には、求人ごとの募集条件を確認しないと具体的な金額は判断できないというのが答えです。
研修中によくある給料の表示方法
求人票では、研修期間中の給料が次のように表示されていることがあります。表示された金額だけでなく、支給期間と計算方法も確認してください。
| 表示方法 | 確認する内容 |
|---|---|
| 日給制 | 1日あたりの金額、勤務時間、支給対象の日数 |
| 時給制 | 時給、休憩時間、研修に参加した時間の扱い |
| 月給制 | 固定給に含まれる手当、欠勤時の扱い、研修中だけの減額の有無 |
| 給与保証 | 保証される期間、対象者、勤務日数、売上条件、控除の有無 |
| 免許取得支援 | 教習費を会社が負担するのか、立替・貸付なのか、退職時の返還条件 |
「月給○万円保証」と書かれていても、研修期間中から適用されるとは限りません。乗務開始後だけの制度である場合もあるため、適用開始日を確認する必要があります。
研修中の給料を計算する方法
日給制の場合は、次の計算で研修期間の支給額を概算できます。
研修中の給与=日給×実際に支給対象となる勤務日数
たとえば、仮に日給8,000円で、支給対象となる研修日数が20日なら、計算上の給与は8,000円×20日で16万円です。これは説明のための計算例であり、実際のタクシー会社の給与額を示すものではありません。
月給制の場合は、次の点に注意が必要です。
- 月給が基本給だけか、固定手当を含むか
- 残業代や深夜割増が別に支払われるか
- 研修期間だけ給与が異なるか
- 欠勤・遅刻・早退で控除されるか
- 社会保険料や税金などを差し引いた後の手取り額はいくらか
求人票の金額は、税金や社会保険料を差し引く前の「額面」であることが一般的です。実際に振り込まれる金額を知りたい場合は、控除の内容も採用担当者に確認しましょう。
二種免許の取得期間にも給料は出る?
二種免許の取得期間に給料が出るかどうかは、会社の制度によって異なります。会社が採用後に教習所へ通うよう指示し、その期間を研修として扱う場合は、日給や時給を支給する求人があります。一方で、入社前に自分で取得する場合や、費用の貸付だけを行う場合など、条件が異なることもあります。
求人票では、次の項目を分けて確認してください。
- 二種免許取得中の給料
- 学科試験・技能試験に不合格となった場合の扱い
- 教習費や受験料の負担者
- 免許取得前に退職した場合の返還義務
- 免許取得後に一定期間勤務する条件の有無
「免許取得費用会社負担」と書かれていても、完全な無償提供とは限りません。一定期間勤務することを条件にした貸付制度の場合があるため、雇用契約書や費用負担に関する書面で確認しましょう。
研修中の給料が最低賃金を下回らないか確認する
会社の指揮命令を受けて参加する研修や、業務に必要な教育の時間は、労働時間として扱われるのが基本です。実際の勤務時間に対する賃金が、勤務地の都道府県に適用される最低賃金を下回っていないか確認してください。
確認するときは、求人票の金額だけでなく、次の条件をそろえて比べます。
- 研修の勤務地を確認する。
- 1日の研修時間から、法律上の休憩時間を除く。
- 日給を労働時間で割り、1時間あたりの金額を計算する。
- 深夜勤務や時間外労働がある場合は、割増賃金の扱いを確認する。
- 勤務地に適用される最低賃金と比較する。
たとえば、仮に日給8,000円で実働8時間なら、時給換算は8,000円÷8時間で1,000円です。実際の判断では、対象となる都道府県の最低賃金の金額と、手当を含めるかどうかのルールを確認する必要があります。
応募前に確認したい5つの項目
研修中の給料を比較するときは、金額だけでなく、いつから通常給与になるのかまで確認することが大切です。
- 研修中の支給額:日給・時給・月給のどれで、いくら支払われるか。
- 支給期間:二種免許取得中、社内研修中、同乗研修中のどこまでが対象か。
- 研修時間:1日の拘束時間、実働時間、休憩時間は何時間か。
- 通常給与への切り替え時期:免許取得時、乗務開始時、研修終了時のどの時点か。
- 費用と返還条件:教習費、制服代、寮費などの負担や、退職時の返還義務があるか。
採用担当者には、「二種免許の取得期間と社内研修期間は、それぞれいくら支給されますか」「研修中の給与から差し引かれる費用はありますか」と具体的に聞くと確認しやすくなります。
求人票で給料の記載が見つからない場合
研修期間中の給料が求人票に書かれていない場合、金額を推測して応募するのは避けましょう。応募前または面接時に、研修中の給与、支給日、勤務時間、控除の有無を確認してください。
採用が決まった後は、求人広告だけでなく、労働条件通知書や雇用契約書の内容を確認します。求人票と説明された条件が違う場合は、契約書に記載された条件を確認し、納得できない点を入社前に質問しましょう。
タクシー求人の研修期間中の給料を判断するポイント
タクシー求人の研修期間中の給料は、会社ごとに異なり、全国共通の決まった金額はありません。まずは、二種免許取得中・社内研修中・乗務開始後のそれぞれについて、給与額と適用期間を分けて確認しましょう。
「いくら支給されるか」だけでなく、「何時間働くのか」「何が差し引かれるのか」「通常給与へいつ変わるのか」を確認することが、実際の収入を判断するポイントです。







