タクシー運転手に運転記録証明書は必要?

タクシー運転手に運転記録証明書は必要?

タクシー運転手になるために、運転記録証明書の提出が法律で一律に必要とされているわけではありません。ただし、タクシー会社の採用時に、過去の違反・事故・行政処分を確認するため提出を求められることがあります。必要かどうかは、応募する会社の採用条件や手続きによって決まります。

運転記録証明書はタクシー運転手に必須?

運転記録証明書は、運転免許の取得後に発生した交通違反、交通事故、行政処分などの記録を証明する書類です。自動車安全運転センターが発行しています。

タクシー運転手の採用で提出を求められる場合がありますが、すべての応募者が自分で取得して提出しなければならない、という全国共通の決まりではありません。

一方、タクシー会社は乗客を運ぶ事業者であり、運転者の安全運転の状況や事故歴を採用判断の材料にします。そのため、入社手続きの書類として運転記録証明書を指定している会社があります。

会社から提出を求められたら取得する

求人票や採用担当者から「運転記録証明書を提出してください」と案内された場合は、原則として取得して提出します。提出しない場合、採用手続きが進まない可能性があります。

会社によって、次のような条件が異なります。

  • 証明する期間が1年、3年、5年のどれか
  • 本人が取得するか、会社の委任を受けて会社が手配するか
  • 提出する時期が応募時、内定後、入社時のどれか
  • 発行から何か月以内の証明書が必要か
  • 取得費用を本人と会社のどちらが負担するか

そのため、先に自分の判断で取得するよりも、応募先に「必要な証明期間」「提出時期」「取得方法」「費用負担」を確認すると無駄がありません。

運転記録証明書がなくても二種免許は取得できる?

運転記録証明書の有無と、タクシーを運転するために必要な第二種運転免許の取得要件は別の問題です。

タクシー運転手には、普通第二種免許など、旅客自動車を運転できる免許が必要です。第二種免許の取得には、年齢、運転経験、視力などの法律上の要件がありますが、タクシー会社に提出する運転記録証明書は、通常、採用や安全管理のために確認される書類です。

したがって、運転記録証明書を提出していないことだけを理由に、第二種免許の制度上の要件を満たせなくなるとは限りません。ただし、会社が採用条件として提出を求めている場合は、免許を取得できても入社できるとは限りません。

違反や事故の記録がある場合は採用されない?

運転記録証明書に違反や事故が記載されていても、それだけで一律にタクシー運転手になれないとはいえません。採用するかどうかは、違反や事故の内容、時期、回数、行政処分の有無、会社の基準などによって判断されます。

特に確認されやすいのは、次のような点です。

  • 重大な交通違反があるか
  • 短期間に違反を繰り返していないか
  • 事故の内容や発生時期
  • 免許停止などの行政処分を受けているか
  • 現在の運転に影響する事情があるか

記録の内容について説明を求められた場合は、事実と経緯を正確に伝えてください。提出書類の内容を隠したり、別の書類で代用できると自己判断したりするのは避けましょう。

応募前に確認すること

応募先の求人票に記載がない場合でも、面接や応募の前に採用担当者へ確認すると確実です。次のように尋ねると、必要な手続きが分かります。

  1. 「運転記録証明書の提出は必要ですか」と聞く。
  2. 必要な場合は「何年分の証明書が必要ですか」と確認する。
  3. 「自分で取得するのか、会社が手配するのか」を確認する。
  4. 「提出する時期と、発行からの有効な期間」を確認する。
  5. 違反や事故の記録がある場合は、採用条件への影響を事前に相談する。

運転記録証明書は、運転免許証だけでは分からない過去の運転状況を確認するための書類です。取得方法や申請に必要なものは、発行元である自動車安全運転センターに確認してください。

結論:法律上の一律必須ではないが、会社指定なら提出が必要

タクシー運転手になる際、運転記録証明書は法律上すべての人に一律で必要な書類とは限りません。しかし、採用するタクシー会社が提出を条件にしている場合は、実質的に必要です。

まずは応募先に、証明期間・取得方法・提出時期・費用負担の4点を確認してください。運転記録に違反や事故があっても、採用可否は内容や会社の基準によって異なるため、記録の有無だけで判断しないことが大切です。