タクシー運転手の定時制勤務とはどのような働き方?

タクシー運転手の定時制勤務とはどのような働き方?

タクシー運転手の「定時制勤務」とは、一般的に、フルタイムの乗務員よりも勤務日数や勤務時間を抑えて働く形態です。勤務時間帯を日勤・夜勤などで固定する場合が多いものの、定時制の定義や勤務日数、給与の計算方法はタクシー会社によって異なります。

そのため、「定時制なら必ず何時から何時まで」「月に何日勤務」と一律には決められません。求人票や面接で、具体的な勤務時間と給与条件を確認することが大切です。

タクシー運転手の定時制勤務は、通常勤務と何が違う?

主な違いは、勤務日数や1回あたりの勤務時間が少なく、働く時間帯を調整しやすい点です。フルタイム勤務では長時間の勤務や隔日勤務が設定されることがありますが、定時制では日中または夜間の決まった時間帯に乗務する形がよく見られます。

比較項目 定時制勤務 フルタイム勤務
勤務日数・時間 少なめに設定されることがある 会社の所定勤務に合わせる
勤務時間帯 日勤や夜勤など、固定される場合がある 日勤・夜勤・隔日勤務など会社により異なる
働き方 家庭や別の仕事と両立しやすい場合がある 収入や乗務時間を確保しやすい場合がある
給与 勤務時間や乗務日数に応じて少なくなる可能性がある 基本給、歩合給、手当などの条件による

ただし、上の違いは一般的な傾向です。定時制でも歩合給が採用されることや、勤務日数に最低条件が設けられることがあります。

定時制勤務では、どのような時間に働くのか

勤務時間は会社によって異なりますが、日勤なら昼間、夜勤なら夕方から深夜にかけて乗務する形が考えられます。出勤時刻と退勤時刻がある程度固定されるため、隔日勤務より生活リズムを整えやすい場合があります。

一方で、定時制という名称だけでは、次の内容までは判断できません。

  • 1日の勤務時間
  • 月の勤務日数や最低乗務数
  • 日勤か夜勤か、または選択できるか
  • 残業や休日出勤の有無
  • 休憩時間と休憩の取り方
  • 研修中の勤務時間

求人に「定時制」と書かれていても、実際の働き方が希望と合うとは限りません。応募前に勤務シフトの例を確認しましょう。

定時制勤務の給与はどう決まる?

定時制勤務の給与は、固定給、時給、歩合給、またはそれらを組み合わせた制度など、会社ごとに異なります。勤務日数や営業時間が少なければ、フルタイム勤務と比べて月収が低くなる可能性があります。

特に歩合給の場合、勤務時間を短くすると乗車回数や売上を確保しにくくなることがあります。一方で、日中の需要が多い地域や、駅・病院など一定の利用が見込まれる場所を担当する場合は、単純に勤務時間だけで収入を判断できません。

求人を見るときは、掲載された月収例だけでなく、次の条件を確認してください。

  • 給与が時給制、固定給制、歩合給制のどれか
  • 歩合給の計算方法と最低保障の有無
  • 研修期間中の給与
  • 残業、深夜、休日に関する手当
  • 給与から控除される費用の有無
  • 月収例が何日勤務・何時間勤務を前提にしているか

月収例だけでは実際の手取り額は分かりません。勤務日数、所定労働時間、歩合率などを同じ条件で比較する必要があります。

定時制勤務はどのような人に向いている?

定時制勤務は、勤務時間を抑えたい人や、決まった時間帯に働きたい人に向いている可能性があります。たとえば、次のような事情がある人です。

  • 子育てや家族の介護と仕事を両立したい
  • 日中だけ、または夜間だけ働きたい
  • 体力面を考えて長時間勤務を避けたい
  • 年金受給や別の仕事と両立したい
  • タクシー運転手の仕事を短時間から始めたい

ただし、定時制でも接客、車両点検、点呼、洗車などの乗務以外の業務が含まれることがあります。求人の「勤務時間」が、出庫から帰庫までの時間なのか、点呼や準備を含む拘束時間なのかも確認しましょう。

定時制勤務を選ぶときに確認すること

定時制勤務を希望する場合は、「定時制」という名称だけで判断せず、契約上の勤務条件を確認してください。応募前や面接時には、次の順番で聞くと具体的な働き方を把握しやすくなります。

  1. 日勤・夜勤のどちらか、勤務時間は何時から何時までかを確認する。
  2. 月の勤務日数、週の勤務時間、最低乗務数を確認する。
  3. 勤務時間に点呼、車両点検、洗車、納金などの時間が含まれるかを確認する。
  4. 固定給・時給・歩合給の区分と、給与の計算方法を確認する。
  5. 定時制からフルタイム勤務へ、またはその逆へ変更できるかを確認する。
  6. 社会保険や有給休暇などの加入・付与条件を、雇用契約書や会社の説明で確認する。

勤務日数や社会保険の扱いは、雇用形態、労働時間、会社の制度などによって変わります。求人広告に記載がない項目は、「ない」と判断せず、会社へ直接確認してください。

定時制勤務と隔日勤務は別の働き方

定時制勤務と隔日勤務は、同じ意味ではありません。隔日勤務は、1回の勤務時間が長い代わりに、勤務の翌日を休みにする勤務形態です。一方、定時制勤務は、勤務日数や時間を抑えた雇用区分・勤務区分を指して使われることがあり、会社によっては日勤または夜勤を基本とします。

ただし、会社によっては定時制の乗務員にも独自のシフトを設定しているため、名称だけで「隔日勤務ではない」と断定することはできません。求人票に「日勤」「夜勤」「隔日勤務」のどれが記載されているかを確認し、記載がなければ面接で尋ねましょう。

まとめ

タクシー運転手の定時制勤務は、フルタイム勤務より勤務日数や勤務時間を抑えて働く形態を指すことが多い働き方です。ただし、勤務時間、給与、最低乗務数、社会保険の条件は会社ごとに異なります。

応募前には、勤務時間・月の勤務日数・給与の計算方法・隔日勤務との違いを確認し、自分の生活や希望収入に合うか判断してください。