タクシー運転手の定年年齢は、一律に何歳と決められているわけではありません。勤務先の会社が定める就業規則によって異なり、60歳や65歳を定年とする会社があります。
ただし、定年を迎えた後も、会社の再雇用制度などを利用して65歳まで働ける場合があります。定年後も働けるかどうかは、定年年齢だけでなく、再雇用の条件、健康状態、運転免許の更新状況などで決まります。
タクシー運転手に法律上の定年年齢はある?
タクシー運転手だけに適用される「一律で何歳まで」という定年年齢はありません。定年を設けるか、何歳を定年とするかは、基本的にタクシー会社の就業規則や雇用契約で定められます。
また、事業主が定年を定める場合、60歳未満の定年は認められていません。60歳以上で定年を迎えた従業員については、会社に65歳までの雇用を確保する措置が求められています。
雇用確保の方法には、定年の引き上げ、継続雇用制度の導入、定年の廃止などがあります。制度の詳しい内容は、厚生労働省「高年齢者雇用対策」でも確認できます。
定年後は何歳までタクシー運転手を続けられる?
会社の再雇用制度を利用できれば、65歳まで働ける可能性があります。ただし、65歳までの雇用確保は、定年前と同じ正社員のまま働けることを意味するとは限りません。
定年後は、次のような条件に変わることがあります。
- 正社員から嘱託社員や契約社員になる
- 給与体系や歩合率が変わる
- 勤務日数や勤務時間が変わる
- 担当する営業区域や車両が変わる
- 健康状態や勤務実績などの条件が付く
なお、70歳までの就業機会を確保することは会社の努力義務です。そのため、65歳を超えて働けるかどうかは、会社の制度や本人の健康状態、運転免許の更新状況によって異なります。
タクシー会社で多い定年は60歳と65歳
タクシー会社の定年は会社ごとに異なりますが、就業規則では60歳または65歳と定められているケースがあります。求人票に「定年60歳」「65歳まで再雇用」「定年後も勤務可」などと記載されていることもあります。
| 確認する項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 定年年齢 | 60歳、65歳など、何歳で定年になるか |
| 再雇用制度 | 定年後に働ける制度があるか |
| 再雇用の上限 | 65歳までか、65歳を超えても可能か |
| 契約内容 | 雇用形態、契約期間、更新条件 |
| 給与・勤務条件 | 定年前と給与、歩合、勤務日数が変わるか |
求人情報だけでは再雇用後の詳しい条件まで分からないことがあります。応募前に、求人票だけでなく、会社へ「定年後は何歳まで働けるか」「再雇用後の給与や勤務日数はどうなるか」を確認すると判断しやすくなります。
運転免許に年齢の上限はある?
タクシー運転手は、会社の定年とは別に、運転免許を更新して運転を続けられる状態である必要があります。年齢だけで会社の定年が決まるわけではありませんが、高齢になると免許更新時の手続きや検査が関係します。
たとえば、70歳以上で運転免許を更新する場合は高齢者講習が必要です。75歳以上では認知機能検査が必要になる場合があり、一定の違反歴がある場合は運転技能検査も関係します。これらは、タクシー会社の定年とは別の運転免許制度上の条件です。
そのため、定年後も働きたい場合は、次の両方を満たす必要があります。
- 勤務先の再雇用制度や雇用契約の条件を満たす
- 必要な運転免許を更新し、運転に必要な健康状態を保つ
普通自動車第二種免許を持っていても、会社の定年や再雇用条件がなくなるわけではありません。反対に、免許を更新できても、会社の就業規則によっては雇用が終了することがあります。
定年後も働けるか確認する方法
応募中の人は求人票と面接で、在職中の人は就業規則や人事担当者への確認で判断できます。
- 求人票や就業規則で、定年年齢を確認する。
- 定年後の再雇用制度があるか確認する。
- 再雇用の上限年齢と、契約更新の条件を確認する。
- 給与、歩合率、勤務日数、勤務時間が変わるか確認する。
- 運転免許の更新時期や、高齢者講習などの必要な手続きを確認する。
確認するときは、「定年は何歳ですか」だけでなく、「定年後は何歳まで、どのような条件で乗務できますか」と聞くことが大切です。
個人タクシーは会社員と条件が異なる
個人タクシーの場合は、会社員のような雇用契約上の定年ではなく、事業の許可、運転免許、健康状態などの条件が関係します。法人タクシーの運転手と同じ年齢基準で判断することはできません。
個人タクシーを始めたい人や継続したい人は、営業区域を管轄する運輸支局などで、申請や更新時点の年齢条件を確認してください。地域や制度の区分によって確認事項が異なるためです。
タクシー運転手の定年年齢を判断するポイント
タクシー運転手の定年は、法律で一律に決められた年齢ではなく、勤務先の就業規則で決まります。60歳や65歳で定年となる会社でも、再雇用制度によって65歳まで、またはそれ以降も働ける場合があります。
自分が何歳まで働けるかを知りたい場合は、まず勤務先に定年年齢、再雇用の上限、再雇用後の勤務条件を確認し、そのうえで運転免許の更新条件と健康状態を確認してください。







