タクシー運転手の拘束時間はどのくらい?

タクシー運転手の拘束時間はどのくらい?

タクシー運転手の拘束時間は、勤務形態によって異なります。日勤なら1日あたりおおむね9〜12時間、隔日勤務なら1回の出勤でおおむね18〜21時間になることがあります。

ただし、拘束時間は実際に車を走らせている時間だけではありません。接客、点検、洗車、待機、休憩などを含め、始業から終業まで会社の勤務として拘束される時間を指します。

タクシー運転手の拘束時間は勤務形態で変わる

勤務形態 1回の勤務における拘束時間の目安 特徴
日勤 おおむね9〜12時間 昼間または夜間に勤務し、勤務終了後に帰宅する
夜勤 おおむね9〜12時間 夕方から深夜・早朝にかけて勤務する
隔日勤務 おおむね18〜21時間 1回の出勤で長時間勤務し、勤務後にまとまった休みを取る

上記は一般的な勤務例であり、実際の時間は会社の勤務表、営業区域、出庫・帰庫時刻、休憩の取り方によって変わります。求人票では「勤務時間」だけでなく、「拘束時間」「休憩時間」「勤務後の休息時間」も確認してください。

拘束時間には何が含まれるのか

拘束時間は、タクシーを運転している時間だけを合計したものではありません。一般的には、次の時間を含めて始業から終業までを数えます。

  • 出庫前の点検や点呼
  • 営業中の運転時間
  • 乗客を待つ待機時間
  • 乗客の乗り降りや料金精算などの接客時間
  • 会社で取る休憩時間
  • 帰庫後の売上処理、洗車、点検などの時間

たとえば、始業が午前8時、終業が午後7時で、その間に1時間の休憩を取った場合、実際の労働時間は10時間でも、拘束時間は11時間です。

「労働時間」と「拘束時間」は違う

労働時間は、実際に仕事をしている時間で、拘束時間は、休憩を含めた始業から終業までの時間です。

項目 意味 タクシー勤務の例
拘束時間 始業から終業までの時間 午前8時から午後7時までなら11時間
休憩時間 勤務中に仕事から離れて休む時間 1時間
労働時間 拘束時間から休憩時間を除いた時間 11時間−1時間で10時間

休憩中でも、電話対応や車両の管理などを指示されて自由に休めない場合は、休憩として扱えるか別途確認が必要です。求人情報の「実働時間」と「拘束時間」は同じとは限りません。

隔日勤務は長時間だが、勤務後に休みがある

隔日勤務は、1回の出勤で昼と夜をまたいで働く勤務形態です。拘束時間は日勤より長くなりやすく、一般的には18〜21時間程度の勤務例があります。

その一方で、隔日勤務の終了後は、次の出勤までまとまった休みを取る勤務表が組まれます。ただし、勤務終了後の休みがすべて休日になるとは限りません。帰宅や睡眠に使う時間も必要になるため、勤務表だけでなく、次の出勤まで何時間空くのかを確認することが大切です。

法律上の上限は一律ではない

タクシー運転手には、自動車運転者の労働時間や休息期間に関する基準が適用されます。ただし、日勤、夜勤、隔日勤務などの勤務形態によって扱いが異なり、労使協定や会社の勤務制度によっても確認すべき条件が変わります。

そのため、「タクシー運転手は必ず何時間拘束される」と一律には決められません。求人の勤務時間が法律上問題ないかを判断するには、勤務形態、1回の拘束時間、月の勤務回数、休息期間をまとめて見る必要があります。

特に、求人票に「月12勤務」「実働16時間」などと書かれている場合は、次の点を採用担当者に確認しましょう。

  • 実働時間とは別に、拘束時間は何時間か
  • 休憩時間は何時間で、勤務中にどのように取るのか
  • 出庫前の点呼や帰庫後の作業を含めた始業・終業時刻は何時か
  • 勤務終了から次の勤務開始までの休息時間はどのくらいか
  • 月の勤務日数と、休日・明け休みの数は何日か

自分に合う拘束時間か判断するポイント

日勤の9〜12時間程度なら、一般的な日中勤務に近い一方、早朝勤務や夜勤では生活リズムへの影響が変わります。隔日勤務は出勤回数を抑えやすい反面、1回の拘束時間が長く、勤務後の休息が十分に取れるかが重要です。

応募前には、次の順番で確認すると判断しやすくなります。

  1. 日勤、夜勤、隔日勤務のどれかを確認する。
  2. 出庫時刻から帰庫後の作業終了時刻までを確認する。
  3. 拘束時間から休憩時間を除いた実働時間を確認する。
  4. 勤務終了から次の勤務開始までの時間を確認する。
  5. 月の勤務回数、休日、明け休みの扱いを確認する。

タクシー運転手の拘束時間は、日勤ならおおむね9〜12時間、隔日勤務ならおおむね18〜21時間が目安です。ただし、会社によって出庫前・帰庫後の作業や休憩の扱いが異なるため、応募時は「実働」ではなく、始業から終業までの拘束時間と勤務後の休息時間を確認してください。